フレッシュなハイスペック温泉! 建築美と芸術鑑賞も楽しめる、宮城県女川町 女川温泉 ゆぽっぽ

今年6月の記事(はれて、ツーリング日和 宮城県シーパルピア女川へ。)でちょっとご紹介させていただいた「女川温泉ゆぽっぽ」。去年・一昨年の地震で改修工事を余儀なくされたゆぽっぽ… 長いクローズ期間でしたが、今年の夏、改修を終えて再開\(^o^)/ 待ちに待った女川温泉ゆぽっぽに浸かってきました!!

1|女川温泉 ゆぽっぽ
2|足の先まで、ストレスフリー!
3|キュキュット張りのある温泉
4|今も昔も変わらない― ゆぽっぽでの過ごし方
5|女川を代表するお土産も充実!
6|まとめ

1|女川温泉 ゆぽっぽ

 美しいフォルムは、まさに羽ばたくウミネコ。まさに海の街にふさわしい女川のシンボルですね

JR石巻線の終着駅 女川駅にある「女川温泉ゆぽっぽ」。シーパルピア女川・ハマテラス、駅から一直線に海へと続く「レンガみち」の玄関口に位置し、女川町のシンボルにもなっています。数々の賞を受賞され、国内外で活躍される建築家・日本画家・アーティストによりデザインされた女川温泉ゆぽっぽ。これだけの大作を公共の浴場で鑑賞できる場所は、宮城県内でもここだけ。建造物のデザインは建築家の坂 茂(ばん しげる)さんによるもの。白いカーブ状の屋根はウミネコが羽ばたく姿をイメージし、復興に向かって羽ばたいてほしいというメッセージが込められているそう。今にも青空に羽ばたいていくような躍動感あるデザイン、素敵ですね。

2|足の先まで、ストレスフリー!

鍵付き下駄箱に靴をしまい、受付でカギと交換で脱衣場の個人ロッカーのカギを受け取りますが… ここで既にテンション⤴⤴ 施設入館にありがちなスリッパがないのです!! 足の先までも開放的になれるリラックス空間 ゆぽっぽ。駅舎の1階には改札と待ち時間にくつろげる足湯のほか女川物産コーナーとギャラリー、2階には温浴施設とお休み処、3階には展望デッキが。施設内はあたたかな木のぬくもりにつつまれ、いたるところに窓が設けられ日差しもたっぷり。どの場所にいても、ほっこりできる空間が広がっていました。

施設内は、坂さんの代表作ともいえる紙管(しかん)や特徴的な木材加工デザイン、そして、色使いの潔さが美しいタイルアートが随所にレイアウトされています。タイルアートは、施設づくりに参加された日本画家の千住 博(せんじゅ ひろし)さん、アートディレクターの水戸岡 鋭治(みとおか えいじ)さんによる作品。花の絵約900点ものデザインを町内・全国から公募し、LIXILものづくり工房(現/やきもの工房)さん協力のもと完成した大作です。『「やきもの」ならではの耐久性と、長期間色あせない記録性を実現し、一人ひとりの「復興への願い」を未来に伝える』というタイルアートならではの特長・想いが活かされています。建築方法や装飾もデザイン要素が高く評価され、開館から今に至るまで県内はもとより他県からの視察や鑑賞に来館される方も絶えないそう。

3|キュキュット張りのある温泉

伺った日は、小雪舞う温泉日和! 待ちに待った女川温泉ゆぽっぽでやっと体を温めることができます♪ 受付から続く優しい木目感、女川の海を思わせる青一色のタイルアートに癒され、脱衣所・お風呂へ。どのフロアも木目・白・女川ブルーで統一され、一切の違和感がないストレスフリーな空間が出迎えてくれます。

女川温泉は、Ph8.8!カルシウム・ナトリウム塩化物泉/低張性アルカリ性低温泉。お伺いした日の湯温は、41度程度。低温泉(噴出時の温度が低い温泉)は、入浴時の温度が自然に左右されることなく年間通して一定の設定が可能というメリットが。しかも、無加水のフレッシュな温泉が常に供給されているそう。知れば知るほど贅沢感極まりない女川温泉、時間をかけてゆ~っくりと体をほぐしながらあたたまることができる最高の湯温でした。 今回伺うまで、ぬるり温泉かと思っていたのですが、なんと、キュキュット感の張りある好みの泉質♡ 百聞は一浴に如かず。温泉分析表を拝見して納得! カルシウム豊富&浸透圧も低張性といえども中の上。海の近くの温泉という事もあり湯上りのベタツキ感が心配でしたが… 湯上りにビックリ!ベタツキ感皆無、そして、潤い感とポカポカ持続力高めの無加水ハイスペック温泉!! 湯ざわりは、まさに「美肌になるため、美肌を保つための湯」。アルカリ性温泉の特長で言われる浄化作用もさることながら、保湿感・あたたまり感がハンパない、おたま大好物系のお湯でした(*^▽^*)

4|今も昔も変わらない― ゆぽっぽの過ごし方

オープン1年で来場者30万人を超えた震災前のゆぽっぽでは、地元の皆さんが休憩所に居ながらに近くの飲食店から出前を頼んだり、ビールを飲んだり、足湯に浸かったりと寛いでいらっしゃったそう。街並みは変わり出前をしていただけるお店も減ってしまった女川町ですが、今では道の駅おながわもオープンし、温故知新のグルメタウンとして歩み続けています。

「新しい街並みになっても、ゆぽっぽのスタンスは変わりません。建物のカタチは変わっても、くつろぎ本来のあり方を変えることなく、来ていただいた全ての皆様にゆっくりとしていただきたいのです。昔と変わらず、入館後の外出もOK、都度の入浴もOKです。施設には飲食店舗がないので、近郊飲食店からの持ち込みもOKにしているんですよ」と話す、副支配人の木田さん。

取材の中で伺った「近郊飲食店からの持ち込みもOK」というワードに、欲望のまま質問してしまいましたw 

おたま:という事は… 付近のお店でテイクアウトしたものもOKという事なんですか??
木田さん:もちろんです!
おたま:ん~、でも、美味しい焼魚とか地ビールとかあるじゃないですか。匂いはヤバいですよね(;^_^A
木田さん:まあ、あんまり気にしてませんよ。昔も結構そんな感じでしたから。それに今は、換気をまめにしないといけない時代なので…

お話を伺いながから、口元が緩みっぱなしのおたま。鑑賞要素も県内一、休憩所でのくつろぎ方も寛大、そしてハイスペックな温泉。3拍子揃った言うコト無し!の女川温泉ゆぽっぽ。温泉付きの道の駅同等? いや、それ以上‼と脳内で♪が駆け巡りましたw
当日外出券は、受付で発行。申請をしてお出かけしてくださいね。

5|女川を代表するお土産も充実!

物産コーナーでは地元の生産者さんが作る調味料・缶詰・乾物・クラフト製品などポイントを押さえたイイトコ取りの名産品が、所狭しと並んでいます。公共交通機関を使うと乗車までの荷物の多さが気になるところですが、駅直結ですからそういった点もクリアできます。また、ゆぽっぽから一歩も出ることなく湯浴み一連を完結できる湯上りビールやおつまみも。売店会計ではQRコード決済もOKなので、こちらもストレスフリーです!

折角なので、おたまの女川土産推しをご紹介!こちらの2品、宮城県立支援学校女川高等学園食品製造コースの生徒さんが作られた製品。こちらの学校、製造食品に関して様々な賞を受賞されており、クオリティの高い食品を製造しています。

レトルトカレー…具材ごろっごろ、このところ巷をにぎわす人気商品です。比較的スパイシー系の辛みが苦手なおたま。今時のレトルトは途中で食べ飽きてしまうのですが、女川学校のレトルトカレーはスパイスは控えめで、たとえるなら食べ飽きない家庭の味。具材それぞれの味がバランスよく染み出ていて、肉は旨味の王様!豚バラ。しかも、150gの大盛ルーで250円。今回は3袋買ったのですが、箱にすればよかったと後悔。ご飯にかけるのはもちろんですが、麵つゆを邪魔しない味と香りなのでカレーうどんや蕎麦にも相性◎です。

ほやパスタの素…コレですね、秀逸です。もともと製品化しているほや塩のバリエーションを増やしたいと生徒さんが考案したもの。ゆでたパスタに和えるだけでほや独特の五味が口いっぱい広がります。不思議なことに旨味と香りが立ち、皆さんが苦手とする臭みは一切ありません。しかも特有の苦みは、うまみを引き出すための良いアクセントになっているのです。明太子・大葉も入っているのですが、この配合バランスが絶妙に旨いのです。パスタだけではなく、炒飯とかおにぎりにも相性良さそう!

本当はほや塩狙いだったのですが、上記商品含めて大量生産はしていないのである時とない時が。見つけたら、迷わずお買上げ必至のマストアイテムです。

まとめ

春夏秋冬、それぞれの季節を楽しむ事ができる女川。写真は女川の初日の出。

終着駅の女川駅までは、仙石線と仙石ラインと路線を選べますが、仙台から行くのであれば仙石ラインがおすすめ!仙石線と比べると約30分短縮していくことができます。ゆぽっぽの改札側にはトレーラーハウスの素泊まり宿泊施設ホテル・エルファロもあり、改札を出たら…そこは、駅直結のシーリゾート温泉パラダイス。広大な敷地の中に宿泊・グルメ・温泉が揃い、みちのく潮風トレイルのモデルコースや様々な山・海のアクティビティ、宮城を代表するツーリングロードコバルトラインなど… 日帰り観光では足りない数々の楽しみを体験することができるのです。「行って帰ってくるだけではもったいない女川。日本各地にリゾート施設を運営する施設に負けてないゾ」と思うおたまなのでした。

「とにかく、女川に来ていただきたいんです。もっと女川を知っていただきたいんです。経由地点としてゆぽっぽにも来てはいただきたいですけど… 何よりも海と山を活かした観光やアクティビティ、美味しいものがいっぱいの女川巡りを楽しんでいただきたいのです」と、女川愛が止まらない副支配人の木田さん。

震災の年から干支一回り。レトロな漁師町からリゾート感溢れる新しい街並みへと生まれ変わった女川。今まで以上に新しい発見がたくさんできる町、女川へぜひお出かけになってみてください!

こちらのトピックと合わせて、楽しい女川旅の参考に「はれて、ツーリング日和。宮城県シーパルピア女川へ」もぜひ参照ください。

施設名:女川温泉 ゆぽっぽ
住所:宮城県女川町女川2丁目3番地2
電話番号:0225-50-2683
営業時間:9:00 ~ 21:00(最終入館は20:30まで)
定休日:第3水曜日(第3水曜日が祝日の場合、翌日が休館日となります)
駐車場:65台収容(施設裏手、女川駅と共有駐車場)
※家族風呂(介護風呂あり)
公式サイト http://onagawa-yupoppo.com/index.html

大人(中学生以上)500円
小学生300円
幼児(小学生未満)無料
足湯(10時~17時/雨天・荒天時はお休み)無料

★毎月26日と2月6日は「風呂の日」入浴料金半額です!
★受付で、タオルなどアメニティも販売しています

【泉質別適応症】切り傷・抹消循環障害・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症
【一般適応症】筋肉または間接の萬世的な痛みこわばり(間接リウマチ・変形性関節症・腰痛症・神経痛・五十肩・打撲・捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、胃腸機能の低下(胃がもたれる・腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息または肺気腫、痔の痛み、自律神経不安症、ストレスによる諸症状(睡眠障害など)、病後回復期、疲労回復、健康増進
 ※入浴禁忌・浴用飲用に関しては、公式サイトにてご確認ください

※主な参照・引用リンクは、WikipediaLIXILNewsroomみちのく潮風トレイルBike Life Lab一般社団法人 女川町観光協会 を参照しています
※入浴禁忌・浴用飲用の周囲事項に関しては、利用施設・各宿泊施設公式サイト等にてご確認ください
※記載したURLの情報に関しましては、変更になっている場合がございます。

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