育て味わい楽しむ 豊かな趣味 家庭菜園のすすめ

暖かな季節になりましたね。先日、立ち寄ったホームセンター店先は野菜や花の苗を買い求める人で賑わっていました。家庭で野菜を育て楽しむ方は多いようです。
今回は、満足度が高い趣味「家庭菜園」のメリットと始め方をお伝えいたします。

日本人の半数は経験者!86%が満足の趣味「家庭菜園」とは?

家庭菜園とは、自宅や市民農園で野菜や果物などの栽培をおこなう趣味の一つ。広い畑がなくても、ベランダや庭でプランターなどを使い野菜や果実を栽培ができるため、気軽に始められる趣味として人気があるようです。
重労働のイメージがある家庭菜園ですが、日本人の半数が家庭菜園の経験者だとか。
タキイ種苗株式会社の調査によると、現在家庭菜園で野菜を作っている人は17.5%、過去に家庭菜園を作ったことがある人は30.9%と全体の48.4%が家庭菜園の経験があると答えています。 また、家庭菜園の満足度はなんと86%!満足度の高い趣味といえるでしょう。

家庭菜園のメリットをご紹介

安心安全で新鮮な野菜を食べられる

家庭菜園の最大の魅力は自分で育てた野菜や果実を食べられることです。愛情を込めて育てた野菜の美味しさは格別です。

こまめな手入れをすれば、農薬を少量または使わずに育てることもできます。自分で育て収穫した減農薬野菜や無農薬野菜は、残留農薬の心配をせずに思いっきり頬張ることができ、野菜そのままの味を楽しめます。心配が減れば、野菜をたくさん食べるようになり、健康増進にもつながることでしょう。

野菜を育てる人も一緒に育つ

家庭菜園は育てる人の人間性を豊かに育てます。

家庭菜園の野菜は野生の植物と異なり、手入れをしなければ枯れてしまいます。育つペースも野菜によって様々。水をやり過ぎても根腐れして育ちません。美味しい野菜は野菜のペースに合わせるおもいやりと手間を惜しまない愛情で育ちます。

植物を育てていると、自分の心におもいやりが芽生え、深い愛情が育つと気がつく人は少なくありません。学校に花壇が設置されているのは、環境美化のためだけでなく、情操教育に効果があるからだといわれています。

家庭菜園は野菜を育て、育てる人の心にも実りをもたらす豊かな趣味です。

太陽と土に触れセロトニンがアップ!家庭菜園のリラックス効果

家庭菜園には幸せホルモン「セロトニン」の分泌を増加させる効果があるといわれています。

セロトニンとは、脳内神経伝達物質のひとつで心のバランスを整える働きがあります。増やすことで精神的な安定が得られ、リラックスできるといわれています。
セロトニンは太陽の光を浴びることで分泌量が増えることが科学的に明らかになっています。また、セロトニンの分泌を促すニューロンは土中のバクテリアによって活性化する研究結果もあるとか。

太陽の日を浴び、土に触れ、セロトニン分泌の増加が期待できる家庭菜園はリラックス効果抜群です。ストレスを感じる方こそチャレンジしてみては。

失敗しない家庭菜園の始め方

まずは食べたい野菜料理をイメージ!野菜の選び方

初心者が家庭菜園で失敗しないためには、育てる野菜選びが大切です。初心者でも作りやすい野菜を選ぶのはもちろん、自分の食べたい野菜を選ぶことがコツです。育てて収穫しても食べない野菜ではモチベーションが上がりません。まずは食べたい野菜料理をイメージして、食欲を刺激してみると野菜選びが楽しくなるはずです。

6つの道具を揃えて家庭菜園を始めましょう

家庭菜園初心者さんはプランター栽培からチャレンジしてみましょう。プランター栽培は広いスペースがなくてもベランダなどで野菜づくりができます。また、野菜に適した土づくりや水やりができるので管理が楽です。プランター栽培は、プランター、鉢底石、土、肥料、薬剤、じょうろの6つの道具と野菜の苗や種があれば始められます。野菜の成長に合わせて必要な支柱や防虫ネットなどはその都度買い足せばOKです。

コンパニオンプランツで無農薬野菜を育てる

家庭菜園の悩みの一つに害虫被害があります。野菜を害虫の被害から守るためとはいえ、できるだけ農薬を使わずに育てたいですね。
できるだけ農薬を使わずに育てる方法の一つに「コンパニオンプランツ」を野菜と一緒に植える方法があります。コンパニオンプランツとは、数種類の野菜や花を一緒に植えることでお互いによい影響をあたえる植物のこと。「共栄作物」「共存作物」とも呼ばれています。

一年草のマリーゴールドは、優秀なコンパニオンプランツで「植物のお医者さん」と呼ばれるほど。様々な植物と相性がよく、根の分泌液が土中のセンチュウを遠ざけ、防虫効果が期待できます。葉っぱの香りがアブラムシやコナジラミを避けるとも言われており、トマトやナスやキュウリ、大豆などとも一緒に植えられています。

初心者さんにおすすめ!プランターで育てるミニトマトとバジル

家庭菜園のメリットと始め方をご紹介しました。早速始めてみようと思った方も多いのでは。でも、野菜の苗選びは迷ってしまうもの。

もし、苗選びに迷ったらトマトがおすすめです。
トマトは、プランターでも育てやすく種類も豊富。数種類のトマトを植えれば、食べ比べを楽しめます。

トマトを栽培する際は、コンパニオンプランツのバジルを一緒に植えましょう。バジルをトマトの根元に植えるとトマトの味が増すといわれています。バジルは水分を好む一方、トマトは水分が少ないと甘みが増すため、一緒に植えると土中の水分が調整され、お互いに理想的な環境で育つことができます。
トマトとバジルは食材としての相性も抜群。バジルペーストにトマトをトッピングしたピザやモッツアレラチーズを添えたカプレーゼは食卓を鮮やかに彩ります。一口食べればその美味しさに家庭菜園の醍醐味を味わうことでしょう。

いかがでしたか。リラックス効果抜群!育てて楽しい、食して美味しい、実り豊かな家庭菜園を満喫してみてくださいね。

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