お仏壇の設置場所もほぼ決まって、これからどんなお仏壇を購入しようかとネットショップなどで検索する方も多いでしょう。
ネットショップでお仏壇の情報を知ることも有益ですが、出来れば一度お店でご覧になることをお奨めしたいです。
ネットショップやカタログを見ても多すぎて選ぶのに迷われるでしょうし、カタログでは実際に設置した時のイメージが沸かないのではないでしょうか。
今回は設置場所にどんなタイプのお仏壇があうかご紹介させて頂きます。 お仏壇について少し知っておくことによりスムーズに選べるようになると思います。
台や家具の上に置く場合
上置きタイプと言う小型仏壇があります。
小型のお仏壇は、サイドボードやタンスなどの上に置くこともできて、小スペースでの供養が出来ます。そして、一見お仏壇とはわからないようなモダンなデザインのものが多く、仕様も現代の住環境に合わせたつくりになっています。
ただ、小さいお仏壇は内部が広くありませんので設置する仏具が限られてしまいます。しっかり仏具を設置したい時は少し工夫が必要になります。
また、テレビ台等の安定感のある台に置くならば、新たにスペースを設けることなく、お部屋に置けるのは利点です。
検討されている方の中には、新たに台を購入して上に置きたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。その場合は小型仏壇用の仏壇台というのもあります。
椅子がついている台もありますし、引き出せる台がついてお供え物や仏具が置けるような作りになっています。
また、置く場合に気を付けたいのが、仏壇の重さで下台の扉が開けにくくなることがあります。小型とは言ってもある程度の重量がありますので注意が必要です。また、カラーボックスのような軽い台では危険ですので、安定感のある台の上に設置するのが望ましいです。
そして、高さのあるサイドボードやタンスの上に置く場合は地震対策も必要かもしれません。
仏壇専用の台は安定感があり小スペースで供養することに特化した作りになっています。 設置でお悩みの方は仏壇の台も一緒に検討なさるのがよいでしょう。
床から直接置くタイプ
洋室に置きたい方は家具調タイプの仏壇がおすすめです。
床から置くタイプは高さもありますので、仏具も十分にお飾りできます。欧風家具のようなデザインのお仏壇から椅子や机などが付いたお得感のあるもの、便利な仕様が盛り込まれたタイプと種類が豊富にあり、お部屋のインテリアに合わせて選ぶことが出来ます。
和室や仏間に置きたい方は従来型、家具調タイプのどちらを選んで頂いても大丈夫です。従来型のお仏壇は床への接地面が多いため安定感がありますし、和室の雰囲気にはとても似合います。
また、内部のスペースも広く取れるため、位牌が沢山ある方も安心して置けますし、お飾りも略式ではなく正式なお飾りが出来ます。
ただ、従来型のお仏壇は家具調仏壇よりも横幅や奥行が広いものが多いですので、施地場所には十分なスペースが必要になります。 設置する仏間が決まっている時は仏間のサイズは事前に測っておきましょう。
半間仏間の下に地袋などがある上に設置を考えている方
従来型のお仏壇を求める方が主流でしたが、今は家具調タイプのお仏壇でもきれいに収まる丁度良いサイズの仏壇があります。 また近年は、従来型のお仏壇も天井にライトがついているのが増えていますので、コンセントが近くにあると良いでしょう。
お仏壇を購入したが
お仏壇を購入したということはご本尊様を安置する準備が整ったということでご本尊様をお迎えしたことを慶び、その徳を讃える法要が必要になります。
菩提寺のある方は、お仏壇を購入したことを寺院様に連絡をして頂き、魂入れ(開眼法要)を行います。この仏壇の魂入れ(開眼法要)は奈良時代から行われていると言われています。
それでは、無宗教の場合はどうすればいいのか?基本的にはご本尊を祀らないので魂入れ(開眼法要)の必要はありません。それでも魂入れ(開眼法要)をしてもらいたいという方は、葬儀をあげて頂いた寺院様に伺ってみるのも良いですし、魂入れ(開眼供養)のみでお経をあげてくださる僧侶もいます。 お仏壇をお求めになられるお店でご相談するのが良いでしょう。
お仏壇を買い替えた場合は
仏壇を買い替えたが、ご本尊様はそのままで古いお仏壇から新しいお仏壇にご本尊様を移す場合は「遷座(遷仏)せんざ(せんぶつ)法要」を行いますが、地域のしきたりや、宗派、菩提寺によっても異なりますので確認するのが良いでしょう。
時代とともに住環境や家族構成の変化が進み、お仏壇の買い替えも増えています。
新しいお仏壇を選ぶにあたり、デザインや利便性、生活動線だけでは無く、ご先祖様や故人への想いも忘れることなく、お選びにになられては如何でしょうか。