弔電を送りたいけどどうしたらいいの?part2

前回は弔電とはなにか、弔電の手配について、金額などについて書いてみました。今回は、注意することや文例などご紹介いたします。

弔電を出す際のマナーとは?

弔電での故人の名前

弔電での故人の名前は敬称で表しましょう。表にしましたので受取人との続柄でご確認下さい。

故人と受取人との関係故人の敬称
・受取人の実父     ⇒ご尊父様/お父様
・受取人の実母     ⇒ご母堂様/お母様
・受取人の配偶者    ⇒ご主人様/ご令室様
・受取人の義父・義母  ⇒ご岳父様/ご岳母様
・受取人の子      ⇒ご子息/お嬢様
・受取人の兄弟/姉妹  ⇒ご令兄様(ご令弟様)/ご令姉様(ご令妹様)

忌み言葉は避けましょう

これは弔電だけではなく、ご弔問やメールでの対応などにも当てはまるので覚えておくといいでしょう。

・重ね言葉⇒重ね重ね、ますます、度々、またなど
・仏教以外では使わない言葉⇒仏、冥福、成仏、ご愁傷様、供養、往生、冥途など。

宗教がなにであるか確認して弔電を送るようにしましょう。

プライベートな話題は避けましょう

弔電では、亡くなった方の個人的な話題に関する内容は記載しないほうが無難です。遺族が知らなかったことで、あとからトラブルとなる可能性があります。故人のお人柄がわかるようなエピソードを織り交ぜるのはいいと思いますが、あまり踏み込んだ内容にならないよう気を付けたいものです。

弔電の文例について

一般的な文例

  • ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
  • ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。
  • ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
  • ご訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
  • 在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします。
  • ご生前のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します
  • ●●●様のご訃報に接し、お悲しみをお察し申しあげますとともに衷心より哀悼の意を表します。
  • いつまでも、いつまでもお元気で長生きしてくださるものと思っておりました。在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

敬称がついた文例

  • ご尊父様のご逝去を、心よりお悔やみ申しあげます。在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします。
  • ご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
  • ご母堂様のご急逝を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。いつも、お優しかったお顔を思い出し、まだ信じられない気持ちです。心よりご冥福をお祈りいたします。
  • ご子息のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。
  • お嬢様の突然の悲報に接し、驚いております。残されたご家族の皆様のご心情をお察しし、すぐにでもお慰めに飛んでまいりたい気持ちですが、遥かな地よりご冥福をお祈り申し上げます。

会社関係・社葬の場合

  • 会長様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申しあげます。ご生前をお偲びし、悲しみにたえません。故人のご冥福をお祈りいたします。
  • ○○様のご訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。生前の偉大なご功績に、深い感謝の意と尊敬の念をもって衷心よりご冥福をお祈りいたします。

キリスト教の場合

  • 神の御許に召されました○○様の、安らかなお眠りを心よりお祈り申し上げます。
  • ○○様のご昇天の報に接し、心より哀悼の意を表します。
  • ご逝去の報に接し、悲しみにたえません。○○様の安らかな旅立ちとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。

*故人・喪家の宗教によっては、適切ではない表現があるので注意が必要です。

たとえば神道やキリスト教は、仏教とは生死観が異なります。仏教系の葬儀でよく使われている単語や台紙は、ふさわしくないとされることが多いので気を付けましょう。

2回にわたり弔電について書きました。マナーも大切ですが、故人とそのご遺族様に敬意を表し、慰めになるような弔電を送ることが最も重要かと思います。

ただ、送る相手に対して失礼のないよう、この記事を参考にしてみて下さい。

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