お盆Vol.1 ~由来~

毎年行われるお盆。お盆の由来をご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、奥が深いものです。今回はお盆の由来についてお話いたします。

「お盆」の由来はインドの古語「ULLAMBANA」

お盆は正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。

インドのサンスクリッド語の「ウラバンナ(逆さ吊り)」

ペルシャ語の「ウラヴァン(霊魂)」を漢字に音写した盂蘭盆が転じて「お盆」になったと言われています。

盂蘭盆会は「逆さに吊るされたような苦しみを解く」という意味があるとも言われています。

「お盆」の由来

お釈迦様の弟子のひとり「目連尊者(もくれんそんじゃ)」は神通力を持っていました。ある時その神通力で死後の世界を見てみると餓鬼道に落ちて、飢えて苦しむ母親が見えました。目連はお釈迦様へ 「どうすれば母親を助けられるか」 問いました。お釈迦様は 「僧侶の雨期の修業が終わる7月15日に多くの僧侶へ供物を施して供養してもらえば助けられる」 と教えてもらいました。

実際にその通りにすると母親は救われました。
これは「仏説 盂蘭盆経」に基づいたお説です。これを略して「お盆」と言われるようになり、先祖様を供養する大切な日となりました。

お盆とは

お盆(盂蘭盆会)は、先祖や亡くなった方々が苦しむことなく成仏していただけるよう、私たち子孫が、報恩感謝の供養をいたします。

現在お盆はご先祖様の霊が帰ってくるということもあり、親戚一同が集まってお迎えし供養します。お盆期間は会社や学校などもお休みのところが多く、故郷を離れている人も帰郷する機会も多いことでしょう 。

お盆行事は、家族や一族があつまりご先祖を供養し、亡くなられた方々を偲ぶ行事として行なわれます。

家族や親族が集まった際、近況を報告しあったり、故人の思い出を語り合ったり。素晴らしい風習だと思います。

次回はお盆の時期と盆飾りについてお話いたします。

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