お盆Vol.2 ~盆飾りと時期~

今回はお盆の飾り方をお届けいたします。実家の飾り方を見様見まねで飾っても間違いではありません。なすときゅうりで作る牛と馬、お盆提灯などあります。お仏壇も時代とともに変わってきておりますので飾り方も変わります。参考までに見ていただき、ご自宅の飾り方を探してみてはいかがでしょうか。

お盆の時期

地域によってそれぞれ違いはありますが、大きく分けて、2つの地域に分けられます。
・7月13日~7月16日(旧暦)
・8月13日~8月16日(新暦)
なぜこのように分かれたのでしょうか。

もともと旧暦の7月15日に行われていましたが、改暦後に新暦の8月15日に行われるようになりました。 現在、新盆は東京を中心とした一部の地域のみで、大多数の地域は新暦の8月にお盆を行うようになりました。
また、新暦の7月13日~16日は農作業の繁忙期と重なるため、一か月遅れの8月13日~16日をお盆とする地域が多いという事です。

盆飾りと準備

13日の朝や前日にお墓やご自宅のお仏壇をきれいに清掃しお仏壇の前に盆棚(精霊棚)を作ります。

(1)簡易祭壇や大きなテーブルのうえにお盆用の真菰ゴザやきらびやかな打敷を敷きます。
(2)四隅に笹竹を立て、うえから縄でほおずきを吊るし脇には五色の旗を垂らします。
(3)盆棚の最上段にご先祖様のお位牌を安置します。
(4)きゅうりで作った馬、ナスで作った牛を飾ります。
※お浄土より早い馬に乗って帰って来られ、お戻りは牛に乗ってゆっくり帰られると言われています。
(5)下の段にお膳や季節の野菜・果物・菓子(ラクガン)等をお供えします。
(6)盆棚の両脇や正面には生花や盆提灯・焼香道具を準備します。

お盆のスケジュール

13日(盆入り)

いよいよ盆入りです。朝、盆棚などの準備をして午前中家族そろってお墓参りをします。
夕方迎え火を焚き、ご先祖様の霊が迷わずご自宅へ帰ってこられるようにしお迎えします。
しかし、お仕事や帰郷の関係でこの日程で行うのは難しい場合もあります。また、迎え火もマンションなどにお住まいの方は難しいでしょう。最近では迎え火・送り火の形をしたキャンドルなども販売していますので、ご利用になってみてはいかがでしょうか。
無理なくご家族様に合ったお迎えをしましょう。
迎え火でご先祖様をお迎えできましたら、朝・昼・晩の1日三食を盆棚へ食事(お仏膳)をお供えします。

14日~15日(盆中日)

お盆中はお盆提灯の灯りを絶やさず点けておきましょう。
また、親族や親しい方々が集まりますので会食をしたりお墓参りをしたりします。

16日(盆明け)

午前中はご先祖さまや亡くなった方がまだおります。
夕方になったら迎え火を焚いた場所で送り火を焚いてお見送りをします。
マンションなど、現代事情により送り火ができない方も近年増えてきております。

棚経

お盆の期間中、住職様が各家庭をまわり、ご先祖様の供養にお経を上げていただいておりましたが、最近では寺院にて合同の盆供養を行うなどやり方は様々です。
お寺からのご案内を確認してみたり、直接問い合わせをしてみたりすると良いでしょう。

いかがでしたでしょうか。年に1度のお盆、文化の違いや近代化の問題もありますが、各ご家庭らしいお盆供養になればと思います。

 

 

おすすめの記事