生き方が変わるかも?!スッキリ片づけ事件簿 「あなたの人生、片づけます」

あなたの家は片づいていますか?山積みになっている洋服に溜め息をついていませんか?多くの人が悩む片づけ。「いつか片づけをしよう!」と何度も決心ばかりの方におすすめする本は 垣谷美雨さん著 「あなたの人生、片づけます」です。読んだ後に片づけしたくなる、部屋も心もスッキリ片づけ小説です。

あなたの人生、片づけます 垣谷美雨 著  
ISBN 978-4-575-51945-7

著者の垣谷美雨さんはどんな人?

垣谷美雨(かきや みう)

1959年生まれの小説家。兵庫県豊岡市出身、明治大学文学部文学科(フランス文学専攻)卒業。ソフトウェア会社勤務を経て、2005年『竜巻ガール』で小説推理新人賞を受賞し、デビュー。代表作としてテレビドラマ化された『リセット』『夫のカノジョ』の他に、文庫化されてベストセラーとなった『老後の資金がありません』は女優の天海祐希さん主演で映画化されました。女性特有のテーマを扱うことで定評がある作家さんです。

あなたの人生、片づけますはどんな本?

「片づけ屋」大庭 十萬里(おおば とまり)さんの痛快片づけ事件簿です。十萬里さんは「部屋を片づけられない人間は、心の問題がある」が信念で、モノで溢れた片づかない家を見るとにんまりしてしまう片づけのプロです。家を片づけるだけでなく、住人の悩みや家族が抱える問題も片づけます。

十萬里さんが挑むのは、一人暮らし78歳の女性 三枝 泳子(さえぐさ えいこ)さん。豪邸に溜め込んだモノと彼女と家族の問題を見事に解決します。
豪邸は都会に出た子どもと孫たちのために買い溜めた食材やモノで溢れています。大企業で活躍する娘は帰って来ると、賞味期限切れの食材や茶色に変色した使うあてもないモノを「捨てろ、捨てろ」と口うるさくいうばかり。

そこに登場するのが片づけ屋十萬里さんです。溜め込んだモノを冷めた目で眺め、ズケズケとものを言う不愛想な中年女性に、三枝さんはたじろぐのでした。
ある日、子どもたちが介護やリストラで疲れ果てていることを知ります。 目が覚めた三枝さんは、「自分は子どもたちに迷惑をかけられない」と溜め込んだモノを手放し、老人施設で暮らすことを考え始めるのでした。
三枝さんが目覚めるきっかけは、十萬里さんの計らいだったのです。さすが片づけ屋!お見事な片づけ手腕です。

この物語を読むと、家を片づけられないのは、住人だけの問題ではないと思えてなりません。家族関係の歪みが住人を頑なにし、モノを滞らせるように思えるのです。十萬里さんの手によって、住人は自分自身と向き合い、心がほぐれ、家族と新しい関係を築いていくのです。十萬里さんがニコリともせず歪みと滞りに挑む姿はまるで家族療法を施すセラピストのようです。

モノが溢れる現代社会に生きる私たちにとって、片づけは誰もが抱える問題です。後回しにすれば雪だるまのように膨れ上がります。取り掛かるには気力と体力、そして協力が必要です。厄介で誰もが手を付けたくない片づけ。「あなたの人生、片づけます」を読めば、家じゅう片づけたくなるかも?ご一読くださいね。

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