モノトーンが織りなす彩り「切り絵」

「線と影」のコントラストで表現される「切り絵」。その歴史は古く、魔除けや神事に使われるなど古来より人々の暮らしに根付き、近年では自律神経を整えるセラピーとしても人気があります。今回は趣味として楽しむ「切り絵」をご紹介いたします。

切り絵とは?切り絵の歴史をご紹介

切り絵の歴史は古く、発祥はインドといわれています。シルクロードを経由し中国そして日本へ伝わったとされています。

インドでは、美しい文様を切り抜いた型紙に砂をまぶし、型紙を抜くと浮かび上がる繊細な砂の模様を神聖な祈りの儀式に使っていました。この型紙が切り絵の始まりといわれています。 中国では、1500年以上前から「剪紙(せんし)」と呼ばれる切り絵が、縁起物や魔除けとして用いられています。主に赤い紙を使った剪紙のモチーフは様々な寓意が込められた花や動物のモチーフが多く、例えば、獅子の剪紙は邪気を払う効果があるといわれています。

日本では、高千穂の夜神楽期間に文字や干支、鳥居などの絵柄が刻まれた「彫り物(えりもの)」と呼ばれる切り絵が飾られます。高千穂の夜神楽とは、宮崎県高千穂町で毎年11月から2月にかけて行われる神事で、神楽を舞う舞台・神庭(こうにわ)の四方に彫り物が掛けられます。和紙に干支や日月の図、陰陽五行の思想を反映した木・火・土・金・水などの文字が彫られた彫り物が掛けられる所は神聖な場所とされています。

切り絵のメリットは?

自律神経が整う

自律神経の乱れを整えるのに切り絵は抜群の効果的があります。程よい緊張を伴う集中を必要とする切り絵に取り組むと、自ずと瞑想に近い状態に導かれ、ストレスで乱れがちな交感神経系と副交感神経系のバランスが整うためです。特に花柄のモチーフは血圧を低下させる研究結果があるとか。

指先・頭の集中力を鍛えられる

切り絵は、細かい作業が多く集中力が必要です。輪郭となる細い線が切れてしまうと、せっかくの作品も台無し。やり直しがきかないので切れないように、心を落ち着かせて慎重に丁寧に取り組むことで、指先や頭の集中力が鍛えられます。

好きな作品を暮らしに活かすことができる

切り絵の魅力はなんといっても自分の好きな作品を作ることができることです。モチーフは花や景色などの自然を素材にしたものからアニメのキャラクターまで幅は無限大。切り絵は飾りやすく、ポストカードサイズで作ってフォトスタンドに入れて飾ることやメッセージカードの余白に貼るなど工夫次第で、たくさん作品を暮らしの様々な場面で活用して楽しめます。

切り絵をはじめてみましょう

まずは材料を揃えましょう。切り絵に必要なものはたったこれだけ!

カッター

自宅にあるカッターでも十分に楽しめます。500円くらいで販売されているトーンナイフを揃えてもいいかもしれません。

カッターマット

100円ショップで手に入ります。段ボールなどの厚紙でも代用できます。 

作品を台紙に貼る時に使います。スプレー糊は細かい作業に便利です。

切り抜く紙

黒い画用紙でも黒い折り紙でもなんでもかまいません。もし、カラーの作品を作りたければ、黄色やピンクを用意してもOKです。

初心者でも失敗しない切り絵をつくる6つのステップ

1. 図案を用意する

2. 図案を用紙に描くもしくは貼り付ける

3. 切り抜く部分をマークしていく

4. 細かい部分から切り取っていく

5. 面積の大きい部分を切っていく

6. 和紙やセロハンなどで装飾していく

いかがでしたか?手軽に始められる趣味「切り絵」の繊細さを楽しみながら、その奥深さを探求してみてはいかがでしょうか。

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