なんとなくお水をかけて、なんとなく線香を焚いて手を合わせる…お墓参りって、そんな「流れ」で行っていませんか?
自分のやり方が正しいのかどうか不安…
実は、お墓参りにもしきたりがあるのではないかと思って調べてみました。
お墓参りは「季節行事ではない」
春秋のお彼岸、お盆、命日…と、お墓参りを時期が決まっている年中行事のように思っている方がいるかもしれません。
お墓から離れて暮らすことが多い現代では、彼岸やお盆の時期に合わせてお墓参りをすることが増えました。
もちろん、お盆はご先祖様の魂を迎えに行くという意味がありますし、新盆や年忌供養の節目にはお墓参りをするのですが、それ以外には特に決まりはありません。
元々菩提寺やお墓というのは自宅のそばにあったもの。お墓参りは、いつでも行って良いものなのです。
[持ち物]
●お参りのための道具:お線香(ライターやろうそく)、数珠
●お掃除用具:ほうき・ちりとり・ゴミ袋、たわし・バケツ、草刈り鎌など
●お供え:お花、お菓子や果物(故人の好物など)、半紙
[手 順]
①ご挨拶をする
寺院にお墓がある場合、まずはご本尊に挨拶してお参りをします。多くの寺院や霊園では、ひしゃくや手桶を借りて、水を汲ませてもらうことができます。
②きれいにする
お墓の前に着いたら、ご先祖様に到着の挨拶をして、まずはお掃除を始めます。
ゴミや雑草を取り除き、墓石などの汚れを洗い落とし、花入れに残った水を入れ替えます。
③お供えをする
花を花立てに差し、お供え物は半紙を折って敷き、上にのせます。
お線香の束に火をつけます。炎が上がった時は、数回振って消します。口で「フッ」と吹き消すのは、無作法なので注意!
④水をかける
水は「清浄なもの」の象徴で、水をかけることにより霊を清めるとされています。
⑤お参りをする
墓石よりも体を低くするのが礼儀なので、しゃがんで合掌礼拝します。(数珠があれば数珠をして)両手を合わせ、心の中でご先祖様に感謝を伝えます。
⑥片付けをする
ゴミや雑草を片付け、線香に火をつけた時の始末を確めます。
お供えしたお菓子や果物は、カラスや動物に荒らされるために持ち帰ることを推奨・指示しているところが多いようです。
お墓参りでご先祖様に感謝を
お墓参りとは、ご先祖の居場所をきれいに整えて供養し、自分が今あることを感謝するものです。
一般的なマナーを知って気持よくお参りしてください。
法要の時は礼服を着用しますが、それ以外なら平服で問題ないようです