歳は取りたくない。ため息をつきながら一度は思ったことはありませんか。重ねる年齢にため息をつく人がいる一方、素敵に人生を謳歌するおばあちゃまがいることをご存じでしょうか。近年、ひとりで暮らすおばあちゃまの日常を綴った本が数多く出版されています。話題のおばあちゃま本をご紹介いたします。
近年、自分らしく年齢を重ねる「おばあちゃま」が人気です。夫を亡くし、巣立った子どもたちと程よい距離で家族関係を保つおばあちゃまは、特別なキャリアはなく、古い団地に年金で暮らしています。時間のゆとりがある丁寧な暮らしぶり、角が取れた人柄。そして、癒しと可愛らしささえ感じる、ありのままの姿で人生を謳歌するおばあちゃまの中には、SNSやYouTubeで人気のある方もいらっしゃいます。毎日が忙しい40代~50代の女性たちから、時間にゆとりのある暮らしぶりと人柄そして、年齢を理由に諦めない姿が人気の理由のようです。
おばあちゃま本をご紹介
人気のおばあちゃま本をご紹介いたします。
74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる
74歳、ないのはお金だけ。
あとは全部そろってる
牧師 ミツコ著
すばる舎
牧師の夫を長年闘病の末見送った後、単身公営住宅にひとりで暮らすミツコさんの清らかな生活が綴られた一冊。日々のやりくりは年金と、シルバー派遣の収入の8万円で「十分」。あるものに感謝し、栄養のある食事と運動で健康を維持すれば、医療費もかからない。お金がないからこそ、一輪の花を買えたときの喜びが増す。空が晴れただけで幸せ。ミツコおばあちゃまの清々しい暮らしに心が洗われる一冊です。
89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた
89歳、ひとり暮らし。
お金がなくても
幸せな日々の作りかた
大崎 博子著 宝島社
「私ね、今が人生で一番楽しいわ。」 78歳で始めたツイッターのフォロワー数は13万8000人超。戦争体験から日常の思いまでを綴って大人気となりました。毎月10万円ちょっとでやりくりしながら、毎朝近所の公園で太極拳をして一日8000歩を目標に歩き、部屋には花を飾り、ぬか漬けをつまみに毎日晩酌を楽しむ。Netflixで韓国ドラマを見て、BTSの曲を聞きながらのんびり朝風呂、週1回の麻雀教室が最高の脳トレ。老後が楽しみになる暮らしかた、生きかたのコツが詰まった1冊です。
数多いおばあちゃま本の中から、くまざわ書店エスパル店さんおすすめの一冊をご紹介いたします。
87歳のユーチュー婆は団地暮らしのおばあちゃま
作者はどんな人?
作者の多良美智子(たら みちこ)さんは87歳のユーチューバーおばあちゃまです。お孫さんが撮影するYouTubeチャンネル「Earthおばあちゃんねる」は登録者数が14万人を超えており、最多再生動画は1400万回超えです。チャンネルを見た人達から「こんなふうに年をとりたい! 」の声が殺到しています。
多良さんは、昭和9年(1934年)長崎県生まれ。小学生のとき戦争を体験、終戦後はミッションスクールに通いました。27歳のとき、前妻を亡くし10歳の娘がいる9歳年上の男性と結婚。2男をもうける。7年前に夫を見送った後も長年家族と住み続けた団地にひとり暮らしをしています。昔から、お金をかけず家を居心地良くする工夫が大好き。65歳で調理師免許を取得した、自称「すぐやる課」のアクティブなおばあちゃまです。
どんな本
美智子さんの素敵な暮らしと生き方の秘訣が満載の1冊です。
50年以上かけて、居心地良く整えてきた部屋は、趣味でつくった刺繍のタペストリーや水彩画が飾られ、さりげない野の花が窓辺を彩ります。
早朝のラジオ体操とウォーキング、プロテイン入りの栄養満点スムージーとバランスの良いお料理で健康に気を遣います。お料理は簡単でもおきにいりの食器に盛り付け食事を楽しみ、読書や裁縫、映画鑑賞などひとりでできる趣味で充実した毎日を過ごします。
年をとり、できないことが増えるのは仕方ない。できることを大いに頑張り、楽しむ美智子さんは「今が一番幸せです」と言いきります。ユーチュー婆 美智子さんの日常が綴られた一冊は読むだけで元気が湧いてきます。
素敵なおばあちゃまになるために必要なことは?
私も素敵なおばあちゃまになりたい!どうやったら素敵なおばあちゃまになれるかしら?と思った方もいるのではないでしょうか。
ご紹介したおばあちゃま方には共通点があります。それは①読書習慣がある ②毎日、日記や家計簿をつける③新しいことへの挑戦 の3つです。
読み書きによる知識のインプットとアウトプットと「好奇心」が赴くままの挑戦は、脳を活性化させ、認知症を予防すると言われています。おばあちゃま方は自然と脳を活性化させているようです。
素敵なおばあちゃまになるための一歩として、本を読み、感想を手書きし、撮影した画像をSNSで投稿してみてはいかがでしょうか。本を読み感想を書くだけ脳は活性化されます。さらに新しくSNSに挑戦してみると効果は倍増するでしょう。はじめたばかりの頃は、見る人が少ないので恥ずかしがることはありません。躊躇せず、気になるツィートにいいね!を押してみると新しい世界が広がるかもしれません。
外見の衰えは自然の摂理で、誰も抗うことはできません。しかし、脳は使い続ければ成長し続けます。そして、学びを続けていれば、品性と知性を兼ね備えた美しさが内面から溢れるようになるではないでしょうか。
先ずは「おばあちゃま本」を1冊手に取り、素敵なおばあちゃまを目指してみてはいかがでしょうか?
今月の1冊をご紹介いただいた本屋さんはこちら
店舗:くまざわ書店 エスパル店
住所:〒980-0021宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 エスパル仙台本館3F
営業時間:10:00~21:00
電話番号:022-217-1027
ウェブサイト:http://www.kumabook.net
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