
「久しぶりに実家に帰ったら、ゴミ屋敷になっていた…。」
「押し入れや使っていない部屋は物であふれていた…。」
このような家に住んでいる高齢者は少なくありません。暮らしにくいだけでなく、物につまずいてケガをするなど、様々な危険が潜んでいます。
今回は「実家の片づけ」についてお伝えします。
親のプライドをキズ付けず「家の片づけ」を成功に導く3つのポイント!

①承諾を得る➡片づけを始める前に、必ず親の承諾を得る。
②希望をよく聞く➡どのような暮らしをしたいのか、親の希望や本音を良く聞く。
③決定するのは親➡親と意見が合わなくても「こちらの方が合理的だから」などと自分の意見を押し付けないこと。
実家は“親の物”であることを忘れないようにする。
「親の家」を片づける前にしっかりプランを練りましょう。

①目的を明確に➡これからどのような生活を送りたいのか、良く聞き出します。
②家の状態を把握する➡部屋だけでなく、戸棚や押し入れの中も、どのような状態になっているのかチェックします。
③スケジュールを立てる➡片づけにどれだけの日数をかけられるのかを考えます。そのうえで、どこからどのように片付けていくかを決めます。
片づけの準備には人手の手配も欠かせません。配偶者や兄弟などに手伝ってもらえないか声をかけてみましょう。ゴミ処理や交通費などの経費を計算し誰がどれくらい負担するのか予算を組んでおくことも必要です。
また、あらかじめ片づけることを報告し了解を取っておきましょう。 黙って行うと「勝手なことをして」などと思われかねません。
片づけるときの「優先順位」は効果を実感できるところから始めましょう。
①簡単に出来て片づけ効果が実感できる場所
・玄関・廊下・階段・引き出し・昔の子供部屋
はじめに、玄関、廊下、階段を片づけると同線がスムーズになり、すぐに暮らしやすくなります。
②片づけるのが大変だが片づけ効果が高い場所
・キッチン・リビング・ダイニング・寝室
毎日よく使う場所なので、色々な物がたまりやすく片づけるのがなかなか大変です。でも、ここがスッキリすると気持ちよく暮らせるだけでなく物につまずいてケガの危険性も抑えられます。
③片づけるのが大変で片づけ効果が低い場所
・クローゼット・押し入れ・納戸・物置
クローゼットや押し入れは親の思い入れの品が多い場所なので、ここは「親に任せてしまう」という方法も有ります。
ここまでスムーズに進むと親が「自分でやってみよう」という気持ちになることが多いようです。納戸や物置はすべての片づけが済んでから手を付けましょう。物が収まっていれば次の機会に回しても良いでしょう。
効率よく片づけるための手順

いよいよ「片づけ実行」、物を減らしてから収納しましょう。
①ぜんぶ出して並べてみる
②「必要な物」と「不要な物」に分ける
分別しても「必要な物」ばかりになってしまう場合は「使っている」か「使っていないか」で分けると「もう何年も使っていないので捨てようか…」と不要な物を選別しやすくなります。
③不要な物を処分して物をぐっと減らす
不用品だからと、すべて捨てるのではなく「これはリサイクル業者に買い取りしてもらいましょう」「新品だからバザーに出そうかしら」などと持ち掛けると、物を大切にする親世代も納得しやすくなります。
物が減るだけで、一歩安全で快適な家に近づきます。片づけの精神的、肉体的負担も軽くなるので、まず減らすことから始めてみましょう。
④必要な物だけを整理して収納し直す
不要な物を処分して、必要な物だけになったら、次は「よく使う」「ときどき使う」「まれに使う」に分別しましょう。
例えば良く履く靴は下駄箱の最も出し入れしやすい場所に収納します。使用頻度の低い冠婚葬祭用のフォーマルな靴などは、下駄箱の上段や下段で構いません。
「ときどき使う」雨靴などは、比較的取り出しやすい上段や下段の真ん中に入れてみましょう。
※収納のコツ
・引き出しの中は7割程度に抑える
・物を収納する際の適量は一般的に引き出しやクローゼットの中は7~8割
・本棚や飾り棚など見える収納は5~6割
・テーブルの上などの平らな部分は1~2割
このくらいの量に抑えておくと、出し入れしやすく、少し物が増えても管理が楽で、見た目もスッキリきれいに見えます。
⑤片付け終了後も定期的にチェックして維持する
片づけが終わりホッとしたにもつかの間、半年後に実家を訪ねたら、また元に戻っていた…ということも有ります。親の老化が進んで物の出し入れが出来ず出しっぱなしになっているのかも知れません。ゴミの日を間違えた、体力的にきつくてゴミを出すことが出来ないなどの状態になっていないか確かめてみましょう。
必要があれば、親の体の状態に合わせて収納場所を変えたり、介護保険を活用してホームヘルパーさんにゴミ出しを頼んだり、様々な対策を検討します。
片づけは一度やっておしまいではなく、定期的に確認して維持することが大切です。
「実家の片づけ」についてのお話、いかがでしたでしょうか。段取りを考えるのが大変ですが、気力体力があるうちに早めの行動をお勧めします。
私も長年、父親が一人暮らしだった実家の片づけをした経験が有りますが、若くして亡くなった母親の衣類など、きれいに保管されていたのには驚きました。
きっと、父親には思い入れがあり、捨てられない物だったのでしょうね。
