葬儀に着ていくコートにもマナーはあるの?

葬儀に参列される際、冬の寒い時期ですと喪服の上にコートを羽織られることと思います。「葬儀用コート」というものはないので、そのコートにもマナーはあるのかとお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はコートの選び方について書いてみます。

コートの色は何色?

地味な色で柄のないものを選んでください。一番いいのは喪服と同じ黒です。黒のコートがない場合は、グレーや紺のコートがいいでしょう。黒は悲しみを表す色で、黒が濃いほど深い悲しみを表していると言えます。

デザインでNGなものは何?

カジュアルなデザインのものや、殺生を連想させるものは避けましょう。パーカーやダウンジャケットはカジュアルな印象を与えてしまいます。ナイロン素材はカシャカシャ音が鳴ってしまうので、厳粛な葬儀の場には適していません。

また、殺生を連想させる毛皮や革、ファーなどは避けましょう。合皮やフェイクのファーでも、本物と見分けがつかないため避けた方がいいでしょう。 地味なコートでも金色のボタンや華美なデザインの飾りボタンは避けましょう。葬儀用のボタンカバーも販売されていますので、それに被せて着用するのもよろしいかと思います。

コートの着丈にも気をつけましょう!

コートの着丈は見落としがちです。短めのコートはカジュアルな印象になるので、長めの着丈にしましょう。膝丈程度のコートを選べば問題ないでしょう。

喪服が和装の場合は専用の「道行(みちゆき)コート」を着用します。略式礼装では7分丈、正式礼装では8~9分丈を着用することが正式なマナーです。

 

葬儀の際に着用するコートのマナーについておわかりになられましたか?

最後に、葬儀の際にコートを着たまま参列することはマナー違反となります。クロークがある葬儀会場ではコートを預け、ハンガー掛けが利用できる会場ではハンガーに掛けるようにします。そのどちらも無い場合でもコートは必ず脱ぎ、手に持って参列しましょう。参列する際に失礼にならないよう気をつけましょう。

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