リモートワークや酷暑で窓を開けず、クーラーの効いた部屋に籠ることが多くなりました。単調な行動を続けたり同じ場所にいると、生活パターンにメリハリがつかず気持ちが乗らなかったり息が詰まりそうになったり… メンタルにも影響を及ぼしがち。そんな時には、手軽にココロのリラックスができる「香り」を愉しんでみませんか。
只今、話題沸騰中!ココロを癒す、和の香り
香りのある生活、本当に癒されますよね。ここ何年かで様々な香り製品を愉しめるようになり、仕事環境の変化で香りを取り入れる時間が増えた方も多いのではないでしょうか。実は、今まで身近だったアロマとは異なる新しい魅力の香り「お香」が大人気なのです。お香VSアロマで検索したところ、断トツの検索数だったのが「お香」。お部屋時間を愉しむコロナ禍の新生活様式で、今まで敷居が高かったお香を癒しのアイテムとしてチャレンジする方が激増しているそう。メーカー側でも、気軽に使ってもらえるようにと香りやパッケージなど現代版にアレンジした可愛らしく且つ機能的な商品を展開しています。身近になりつつある和の香りをリラックスアイテムとして日常の生活に取り入れてみませんか。
お香の原点、香木を体験するならお寺に行ってみましょう
お香は、香木や樹脂・種子などの調合で様々な香りを生み出すことができます。古の香りといえば香木と呼ばれる白檀や沈香、身近な香りではスパイスのスターアニスやクローブ、シナモンを原料にしたものや、国産杉などを原料に作る自然無垢の香りを愉しむお香もあります。日本への伝来が1400年前と言われるお香は、香木を用いていたそうですが今では超が付く高級品。なのですが… お寺のご焼香で使われる木片がまさかの香木! 焚き方や用途が異なるだけで、実は焼香もお香の一つなのです。香木の香りを聞いてみたい時には、お彼岸や催しなど焼香を用意している寺院もあるのでお寺の作法に則りお参りを。改めてお香本来の香りを知る貴重な機会になるでしょう。
個々で変わる嗅覚判断の違い
人間の鼻腔には、嗅覚受容体遺伝子という香りを脳に送るセンサーが約四百個あるといわれています。センサーはそれぞれ異なる匂いに反応し、匂いから生まれた喜怒哀楽を脳が記憶。他人が良い香りといっても、微妙に気に入らないという事ありませんか?それは、過去に不快な経験をした香りの分子が含まれている可能性があるからなのだそう。香りの感じ方は、個人の脳判断で微妙に異なるため、自分が良いと思っても、必ずしもそうではないという事なのです。脳が持つ仕組みを理解しながら、香りを愉しむことも大切ですね。
使うシチュエーションを考えて気軽に選んでみよう
多種多様のお香…何を買ったらいいの?というのがビギナーの悩み。形も棒状やコーン状、平状などの種類があり、香りの立ち方や煙の量も様々。特に香りは海外・日本製との差があり、やはり日本製のお香のほうが日本人に好まれる・使う環境を意識した商品が多いようです。専門店でも購入できますが、やはり敷居が高いですよね…。そんな時には「お線香買いに来ました」の軽いノリで仏具屋さんへ出向いてみるのも手です。少煙・微香の現代的なものをはじめ、伝統的な香りなど好みに応じて選ぶことができます。焚いた時のお香が、自分にとっていい香りになるかどうかイメージして選ぶことがポイントです。
お香の10のメリットと免疫細胞の活性化で心身を健やかに保ちましょう
お香を焚くと心が落ち着くのは、なぜでしょうか? それは、香りによって脳内の興奮を抑えるα波やエンドルフィンなどの鎮静成分が分泌されるからなのです。また、焚いている煙には「1/fゆらぎ」という癒し効果があり同様の作用が期待されるそう。まさに一休さんが解釈した、香十徳に含まれるものだったのです。メンタルを整えるということは、免疫系細胞を活性化させ身体を守ることにも繋がります。お香の香りを聞く・穏やかに立つ煙を見る~Wの癒し効果~を取り入れながら、免疫力増進の鍵となるバランスの良い食事・充分な睡眠・軽い運動を心がけて健やかな毎日を過ごしましょう。
まとめ
この5年間 生活様式の変化による新しい趣味づくりにトライされた方も多かったのではないでしょうか。そんな中、香りの嗜好にも変化があったとは驚きでした。お香の香りの立ち方ですが… 棒状は燃焼時間が長いのでゆったりと愉しみたい時に、コーン状は底辺が広いので一気に香りを広げたい時におススメです。ちょっと楽しみたいな、という時には棒状のお香を折って使うのも良いそうです。