好きを原動力に韓国語を学びましょう

時代は空前のK-POPブーム。アライフ世代でもBTSやTWICEをはじめK-POPの沼にハマる方は続出。K-POPのみならず、甘く情熱的な韓国ドラマや映画、辛さの中にコクがあるキムチやチゲなどの韓国料理、高い美肌効果が期待できる韓国コスメなど韓国カルチャーの魅力はとどまりません。

韓国カルチャーの魅力にどっぷり浸かったら韓国語を学んでみてはいかがでしょうか。日本語を母語にする日本人にとって、韓国語は他の外国語と比べ習得しやすい言語といわれています。韓国語を学んでもっと韓国を楽しみましょう。

偉大なる文字ハングルの歴史

韓国語を理解するために、韓国の文字「ハングル」の歴史をご紹介しましょう。

ハングルは、韓国語で偉大を意味するハンと文字を意味するグルを合わせた「偉大なる文字」の意味があります。

ハングルは1446年、朝鮮半島を治めていた李氏朝鮮王朝4代の王・世宗(セジョン)が「訓民正声(くんみんせいせい)」という名前で文字の形と発音を定めました。当時の朝鮮では、日本と同様、中国から渡来した漢字を使っていました。読み書きができるのは漢字を学べる一部の知識層に限られており、民衆は読み書きができず、国からの命令や連絡事項はすべて口頭でおこなっていました。文字の普及の必要性から、世宗はハングルを生み出したといわれています。ハングルは民衆や女性の間で広まり、物語や詩が書かれるようになりましたが、構造が簡単であることから訓民正声はオンムン(卑しい言葉)と呼ばれ下げすまれ、公文書への使用はなかなか進みませんでした。1894年に第26代王・高宗(コジョン)の勅令によってハングルは国字化されました。

韓国語とハングルの違いは

韓国語は主に朝鮮半島で使用されている言語で、母語とする人は世界中で約7500万人と、世界で15番目に母語人口が多い言語です。

たまに「ハングル語」の表記を目にしますが、この表記は正しいとはいえません。韓国語は日本語と同じく主に話すための言語を指し、ハングルはひらがなやカタカナ同様、書くための文字を指します。日本語はあっても、ひらがな語はありませんから、ハングル語が正しくないことが分かりますね。

日本人が韓国語を習得しやすい3つの理由

日本語を母語とする人にとって、韓国語は習得しやすい言語だといわれています。その理由をご紹介しましょう。

語順が同じ

韓国語は日本語と語順が同じなので、英語のように語順を並び替える必要がありません。日本語の「私はキムチを食べます」を例にしてお話しましょう。

英語では「 I(私は)eat(食べる) kimchi(キムチ)」のように動詞と目的語を入れ替える表現しますが、韓国語では「나는(私は)김치를(キムチを) 먹고(食べます)」のように日本語と同じ語順で表します。英語のように語順を頭で考える必要がない分習得しやすいといわれています。

また、日本語と同じように、語順を入れ替えても意味が伝わるので、単語と動詞・形容詞などの活用方法さえ知っていれば、語順を気にせずに文章をつくれます。

似ている発音が多い

韓国は日本と同じ漢字圏のため、発音が似ている単語が多くあります。日本語が漢字とひらがなやカタカナを組み合わせて表記するように、ハングルが国字化される以前は、「野球를 観戦합니다(野球を観戦します)」とハングルと漢字を組み合せた表記していました。現在は、文字として漢字を使用しませんが、漢字語彙は変わらず使用されているので、日本語の漢字語彙と発音似ている単語が多く存在します。

準備(じゅんび)=준비(ジュンビ)
鞄(かばん)=가방(カバン)
家族(かぞく)=가족(カジョク)

ハングルはシンプル

ハングルの構成はとてもシンプルです。一文字が母音と子音の組み合わせで出来ているため、ローマ字と似た感覚で読むことができます。

日本語の あいうえお を表現する文字は
아(ア) 이(イ) 우(ウ) 에(エ) 오(オ) です。

この文字に日本語の かきくけこ は子音kとgにあたる「ㄱ(기역キヨク)」を合わせ
카(カ) 키(キ) 크(ク) 케(ケ) 코(コ)と表記します。

韓国語は日本語と似ている点が多く習得しやすそうですね。次は、学習方法をご紹介いたしましょう。

好きを原動力に!楽しく韓国語をマスターしましょう

韓国語をマスターする一歩として、まずは基本のハングルの読み書きをマスターしましょう。記号のようにも見えるハングルですが、規則性があるので比較的覚えやすいといわれています。ハングルを覚えたら次は、単語やフレーズ、文法を覚えましょう。好きなK-POPの歌詞、アイドルや俳優のSNSから、気になる単語を抜き出して意味を調べるのもおすすめです。

単語やフレーズを覚えるのと同時に、音読やリスニングも取り入れましょう。リスニングは難しいものから始めてしまうと挫折の原因になりがちです。好きなK-POPや動画で徐々に耳を韓国語に慣らしましょう。

韓国語を独学で学ぶためのテキストや教材は数多くありますが、YouTubeやSNSを上手に取り入れるとより効果的です。

YouTubeではたくさんの韓国語講座が配信されています。様々な講座の中でも、子ども用の番組がおすすめです。
日本語を学ぶ外国人は日本のアニメを教材にするそうです。子どもでも分かる簡単なセリフと暮らしや習慣も学べるとあって、日本アニメの代表格サザエさんは特に人気があるそうです。同様に韓国語の子ども番組を使わない手はありません。

また、SNSもフル活用しましょう。アイドルや食べ物、スキンケアなど自分の好きな分野のSNSをハングル表記で眺めるだけでも、韓国語習得に近づけそうですね。自信がついてきたら、力試しとして韓国語能力試験やハングル検定を受験してみてはいかがでしょうか。

大人の韓国語学習は学生時代の試験勉強のように知識を詰め込むよりも、楽しみながらの継続が習得のコツです。挫けそうになったら、おきにいりの韓国カルチャーに触れモチベーションをアップしましょう。好きなアイドルやコスメを原動力に楽しんで韓国語を学んでみましょう。

잘 될 거야. 파이팅!! チャル テル コヤ。パイティン!!

(うまくいくよ。ファイト!!)

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