もし突然親が倒れたら

「うちの親は元気だから大丈夫」と思っていてもある日、突然親が倒れたら・・・急に亡くなってしまったら・・・そのような問題が降りかかった時に慌てることなく、どのような準備が必要なのかご存知でしょうか?

老いて、病を抱え、やがて死を迎えることは避けては通れないもの。いざと言う時に適切に対応できる知識を得ておくことが必要です。

それには親子でしっかり話し合い対策を立てておくこと、そして何よりも大切なのが「親が元気なうちに」行っておくことです。

親が倒れて、自分で意思表示が出来ない時、医療の現場では子供である、あなたに検査や治療、手術をするか否かの同意を求められます。親に代わって命にかかわる決断をしなければならないのです。

そこで、今回は知っておきたい終活のポイントとして「親が倒れた時の対処法」についてお伝えします。

倒れた時の対処法

*119番通報したら症状を簡潔に伝える。
*通報するか迷う場合は地域の救急相談窓口に連絡

こんな時はすぐに救急車

・ろれつが回らない ・顔半分がしびれる ・けいれんしている ・急な息切れや呼吸困難
・強い吐き気 ・意識がない ・もうろうとしている ・吐血や下血がある
・手足が突然しびれたり、力が入らなくなる

救急車を呼ぶとこんなことを順番で聞かれます

  • 「火事ですか?救急ですか?」と聞かれる➡️救急と伝える
  • 来て欲しい住所を市町村から伝える、住所が不明の場合➡️目印しになる物でも構わない
  • 誰がどうなったか簡潔に伝える➡️意識や呼吸の有無も伝える
  • 年齢を伝える、わからない場合➡️70代、80代でも構わない
  • 通報者の名前と連絡先を伝える

救急車を呼んだ後、用意しておく物

健康保険証 診察券 お薬手帳 普段飲んでいる薬 現金 靴

救急車を呼ぶか判断に迷う場合には「相談窓口」に相談します

宮城県の場合「救急相談センター」電話番号#7119または022―706―7119
・脳や心臓の持病で治療を受けている場合は、かかりつけ医師からの指示を受けること

もし親が倒れたら・・・聞いておきたい《5つのポイント》

①どのような治療を受けたいのか、回復の見込みが無い場合は延命治療を希望するのか、しないのかなどを聞いておく。
(家族は本人の代弁を求められるので把握しておく)

②親のかかりつけ医を決めておく
かかりつけ医を決めておくと「倒れた!」など、いざと言う時に適切な判断や治療につながります。
*良いかかりつけ医の見つけ方
・親と相性の良い、信頼できる医師を選ぶ
・気軽に通える近所のクリニックがお勧め
(かかりつけ医には医療情報が蓄積されているので適切な判断、治療につながる)

③意思決定をする人を決めておく
(最終決断は長男にゆだねる、などど決めておく)

④延命治療を希望しない場合
(尊厳死宣言書として書面に意思表示をしておく。決まった書式が無いので自分で作成する)

⑤どこで最期を迎えてたいか、自宅、病院、高齢者施設、など家族と相談をしておく
「久しぶりに親に会ったら、年をとったかも・・・」など高齢な親には心配が付きものですね。いつ、何が起きても、慌てることなく対処できるように「親が元気なうちに」話し合っておくことをお勧めします。

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