
今回は「どこで人生の最期を迎えるか!」についてお伝えします。
自分を育ててくれた親は、本当はどこで最期を迎えたいのだろう・・・自宅? 病院? 介護施設? 子供の家?
迷いますね!
そこで大切なのが、親が元気なうちに何度も話し合いながら本音を引き出し、希望が叶えられるか検討してみることです。
では、検討にあたり「最期の場所」と「治療法」について見てみましょう。
積極的治療・延命治療が行われるところ

・病院
病院では積極的治療を行い末期には本人が苦しむ延命治療の開始が考えられ、そのまま最期を迎えるケースがとても多いです。
緩和ケア優先・延命治療はしない・穏やかな死を迎えられるところ

・自宅(自宅で医師の診察が受けられる)
対象療法と緩和ケアが中心。 原則的に延命治療は行わず、家族・在宅医・訪問看護・訪問介護・との連携により自然の流れで看取る場合が多く、住み慣れた自宅で過ごす安心感は大きいです。
在宅医療機関の上手な選び方の3つのポイント
①休日、夜間も往診出来るか確認する
②自宅から車で30分圏内を選ぶ
③看取りまで対応可能なのかの確認と看取りの実績も尋ねておくと良いでしょう。
急変したら救急車ではなく「在宅医」へ連絡
救急車を呼ぶと延命治療が始まります。自然な死を迎える為に「最後まで見守る覚悟」が必要です。
真っ先に在宅医に連絡しましょう。
ホスピス(緩和ケアが専門)
末期の癌患者などの身体的、精神的な苦痛を緩和し穏やかな死を迎えられるようにサポートします。
- ホスピスでは患者のしたいことや家族と友人と過ごす時間が大切にされます。
- 面会は24時間OKで家族の宿泊もOKです。
- 患者が希望する民間療法を許可する施設も有ります。
- ホスピスに入院しても、症状が軽減したら自宅に戻り在宅ケアや外来通院に切り替えることが出来ます。
介護施設
特別養護老人ホームなどでは対症療法と緩和ケアが中心です。看取りケアに取り組む介護施設は数が不足しており入所待ちに数年という地域も有るのが現状です。
◎どのような治療を受けたいのかを日頃から聞いておく
・延命治療を希望する? しない? 話し合う機会を持ちましょう。いったん延命治療を開始すると、本人が苦痛を感じていても中止は出来なくなります。残り少ない時間をいかに「快適」に過ごすかが重要になります。延命治療や抗がん剤など「快適」を損なうのであれば必要ないと言えるでしょう。
人生の最終段階における医療とケアの方針を決定する

厚労省では最終段階における「医療とケア」のガイドラインを策定しています。いざというとき、親の意見を尊重できるように家族と共に話し合っておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
「どこで最期を迎えるか!」を考えると治療法も異なります。大切な親の終末期は「苦しくなく穏やかに」見送りたいものですね!