目に鮮やかな芽吹きの季節。なのになんだかぼんやりした焦点の合いにくい視界… 「こんなはずではなかったのに」と残念な気になってしまいます。はっきりとした視界で春の訪れを見れることは、心のメンテナンスやリフレッシュにもつながります。今回は、「いつから始まるのかは個人差」と言われるアイフレイルと老眼のお話です。
目の健康寿命を延ばすことも健康につながる第一歩。若いうちからのケアも必要です。
年齢と共に身体機能が衰えてくる老化現象。老化が進行し、介護を必要とする状況への移行期間をフレイルと言います。フレイルになる前に!と、メディアの特集を見聞きするようにもなりましたが… 目にもフレイルがあるということ、 ご存じでしたか? 目には、角膜・視神経・水晶体など様々なパーツで構成されている器官。それゆえ器官の一つに影響を受けてしまうと視力に支障をきたす事に。
さらにデジタル時代の昨今、ブルーライトなど外的要因からくる眼球疲労や傷みによっても悪化する場合があります。そして、デジタル機器の使用頻度が多い若年層もアイフレイルの可能性があるとか。視覚のピント調節を行う水晶体は、なんと成長期と言われる10代後半から老化が始まるのだそうです。
大人のお年頃 目のかすみやピントぼけ、放っておかずに、改善しましょう。
アイフレイル前の症状の一つには、加齢により近くのものが見えなくなる「老眼」があります。誰にでも起こる目の老化ゆえ防ぎようがありません。老眼は、モノを見る時にピントを合わせるためのレンズとなる水晶体が硬くなり、遠近の調整機能などが低下すること。これを放置していると眼精疲労の元となり、めまい・肩こり・頭痛・吐き気など様々な症状を引き起こし、さらに放置していると日常生活への支障や認知症のトリガーにもなってしまうそう。勿論、目に合わない度数の老眼鏡を使用していても同様の症状が出てきます。
老眼は病気ではありませんが、100%進行する症状なので目に異常を感じたらまずは眼科に相談をしたり、年に1回の定期健診で自分の目の状況を把握することが大切です。
デスク周りにも、おひとついかが? 目に、心地いい色とは。
目が疲れたときには、自然界にある緑色を見るとスッキリする!という話を耳にしますが、本当なのでしょうか。ものを見るレンズの役割を果たす水晶体は、光の波長 赤(厚)→橙→黄→緑→青→紫(薄)の順で厚さが変わり、中間色の緑色を見ている時が、一番緊張度合いの低い状態になるそう。つまり、水晶体の動きもそうですが、その周りを取り囲む視神経、筋肉などにかかる負担を軽くし、緊張もほどけるという事なのです。
緑色は、視覚から緊張を解くことで自律神経の一つであるリラックス神経~副交感神経~にも働きかけることができ、目と心を安定させる効果があるのですね。
アイフレイルの放置は危険! 目の正しい機能を維持して健やかなアイライフを。
大人の目は、老眼のほか白内障や緑内障も発症しやすくなります。異常を認識しながらもそのままの生活を送ることは、アイフレイルを加速させることに。前述しましたが、アイフレイルを放置していると、視覚の深刻なダメージで日常生活の行動が制限され、心と身体バランスや健康寿命が短縮される結果にもなってしまうのだそう。
異常を早めに察知し治療を受ければ、進行を遅らせる・症状を緩和させることも期待できます。五感を得るための大切な器官「目」への負担を軽減する生活を送りながら、目の健康寿命を延ばすことが大切です。
アイフレイル対策も期待できる「モノビジョン」で、クリアな視界をゲット!
老眼対策には、手元を見やすくするルーペ型眼鏡や老眼鏡、近くと遠くを見る事ができる遠近両用眼鏡やコンタクトがありますが、眼鏡の掛け替えの手間や手元を見る時の下目使いからくる眼球疲労のストレスも多いですよね…。そんな煩わしさから解放してくれるのが、コンタクトレンズを使ったモノビジョンという方法。目の視力に差をつけることで、見えている遠近の距離感を脳が判断し丁度良い見え方にする仕組みなのだそう。日常生活においては、問題ない補正効果を発揮するモノビジョン。ライフスタイルにあわせた老眼対策選択肢の一つになりそうですね。
まとめ
老眼になると、頼るのは老眼鏡か遠近両用だけかと思っていましたが。。。 オフの日はパソコンのモニターと離れお出かけする機会が多いので、モノビジョンという方法を選択肢に入れても良いのでは、と開眼w。大人の目のトレードマーク、フレームからサヨナラもできるかもしれません!この記事が、大人世代の目になった皆さまにとって良好な視界を作り出す際の選択肢の一つになれば幸いです。