
皆さんはペットと暮らしていますか?我が家にはウサギとネコがいましたが、悲しいことに昨年、ウサギが虹の橋を渡りました。
ペットと暮らしていると、いつかペットとの別れが訪れます。ペットが先に旅立つ場合もあれば飼い主が先に旅立つ場合もあるでしょう。
いずれの場合でも別れが訪れた後、ペットまたは飼い主がきちんとした生活が送れるようにすることが大切です。そこで今回は「ペットの終活」についてお話し致します。
いつから始める?ペット終活

いつ始めるか決まりは有りませんが、飼い主の孤独死や入院、介護施設への入所などで残されたペットの処遇が社会問題になっています。 飼い主の身に何かあってもペットが最期まで安心して生活できるように、元気なうちからペットの終活を始めておきたいものですね。
ペットのためにやっておきたい6つのポイント

①ペットの預け先を考えておく
入院などで長期的に家を空ける際には責任を持って世話をしてくれる人を決めておきましょう。
家族や親戚の他、ペットホテル、ペットシッター、動物病院、NPO法人など、さまざまな選択肢が有ります。
②ペットを連れて入所できる施設や引取先を探しておく
数は多く有りませんがペットの同伴が可能な施設もあります。ペットと暮らせる高齢者施設には介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームなどが有ります。
いくつか候補を探しておきましょう。
③飼い主の孤独死への対策として家族や近所の人と交流を持っておく
孤独死をしてしまうとペットも飼い主と同じような悲しい最期を迎えてしまう可能性があります。そこで民生委員・社会福祉協議会・地域包括支援センター・町内会などの行事の参加、民間の安否確認サービス利用や近所付き合いも大切になります。 また老犬・老猫ホームについて検討しておくこともお勧めです。
④ペットのエンディングノートを用意しておく
ペットの世話ができなくなった時に備えて、できるだけ詳しく情報を記入しておきましょう。
<ペットのエンディングノートに書いておく内容 (一例)>
・ペットの名前・生年月日・性別・避妊去勢手術の有無・予防接種の有無や接種日・既往歴・好きな食べ物・好きな遊び・ペット保険の加入有無・血統書の有無や登録番号・緊急連絡先やかかりつけ医の情報など。
エンディングノートに写真を貼り付けるとメモリアルブックとしても使えるため、ペットとの思い出を振り返ることが出来ます。
ごんきやオリジナルエンデングノートにはペットについてのページが有りますので、是非ご活用ください。
⑤ペット保険への加入やプランの見直しをする
シニア期を迎えたペットは病気やケガのリスクも高くなり高額な治療費がかかるケースも出てきます。いざという時にペットが必要な治療が受けられるようペット保険への加入を検討する方もいるでしょう。
保険には様々な種類があるため保障内容や病気のリスクなど加入条件をよく比較し加入や見直しも必要です。
⑥ペットの最期(供養・お墓)についての希望を考えておく
供養やお墓はどのようにして欲しいのか、ご自身が元気なうちに意思を残しておくことで希望を叶えてもらいやすくなります。
ペットの埋葬方法
土葬、火葬の選択や公営サービス利用か民間企業サービスを利用するのか葬儀や埋葬方法を決めておくとペットが亡くなった際に迷ったり揉めたりすることなく穏やかな気持ちで送り出せます。近年は衛生面から火葬をすることが多く、依頼先は「民間業者の移動火葬車」「自治体」「お寺」などが有ります。火葬方法には「合同火葬」「個別火葬」があり、火葬後の遺骨の扱いが違います。
合同火葬
合同火葬とは複数のペットを一度に火葬する方法です。
「火葬費用を抑えたい」「時間的な制約がある」「たくさんの仲間と一緒に旅立ってほしい」という方に向いています。
ただし、他のペットと遺骨が混ざってしまうため、お骨を拾うことができず、返骨されません。
飼い主がきちんと供養に関わりたい場合には不向きな方法です。
個別火葬
個別火葬とは、ペットを一匹ずつ火葬する方法です。
「人間と同じように弔いたい」「最後のお見送りに立ち会いたい」と思う方に最適です。
合同火葬よりは費用がかかりますが、遺骨を返却してもらえるため、遺骨を供養したい場合はこちらの火葬方法がおすすめです。
*仙台市ペット斎場ご利用の場合
・電話で申し込み
・動物の大きについては大人一人で抱えることが出来る程度
・ご遺骨の引き渡しを希望する、しないの選択が可能
・副葬品は少量の生花、食べ物のみ
飼い犬が死亡した場合は、30日以内に飼育届を提出した自治体の役所や保健所、保健センターなどに死亡届提出が必要になります。
*仙台市の場合は仙台市動物管理センター(アニパル仙台)となります。
ペットの供養方法
「手元で遺骨を安置して欲しい」「ペット霊園に入れて欲しい」など供養方法についても分かるようにしておきましょう。
ペットの主な供養方法には手元供養、散骨、ペット霊園や納骨堂、飼い主と同じお墓に入るなどが有ります。
飼い主と同じお墓に入るペット供養方法について
日本の法律ではペットの遺骨は「物」として扱われるために同じお墓に入ることは問題ありません。ただし、宗教観や霊園の管理規定によりペットと一緒に入れない場合があるので必ず事前に許可が必要になります。
ペットと入れるお墓の種類
・一般墓
・樹木葬
・永代供養墓
・納骨堂 などが有ります。
ペット対応のお墓を探すには
①民営霊園➡︎宗教的制約が緩いので希望が叶いやすい
②樹木葬➡︎宗教不問としている所が多いため、共葬が許されるところもある
参考になりましたでしょうか?ペットが終身にわたり安心して生活できるように飼い主はしっかり責任を持ちたいものですね!