寒い季節のファッションアイテムのセーターやマフラーはコーディネートに彩りを添えるだけではなく、寒さ対策としても活躍してくれます。
市販品も素敵ですが、手編みのセーターやマフラーは、からだだけではなく気もちもほっこりとあたためてくれます。
今回は寒い季節にぴったりの趣味編み物をご紹介いたします。
編み物の歴史
編み物の歴史は古く、人類は旧石器時代から編み物をしていたといわれていて、1本の糸で網をつくっていたようです。
日本には16世紀、ポルトガル人やスペイン人などの商人によって持ち込まれました。
戦国時代の武将 織田信長が当時の手編みの靴下を意味する「メリアス」を持っていたといわれています。
編み物のメリット
暮らしに活かせる
編み物は実用性を兼ねた趣味です。
作ったセーターやマフラー、小物などは日常的に使えて贈り物にも喜ばれます。
毛糸やデザインなどにこだわり、世界にひとつだけのオリジナル作品を作ることもできます。
上達すればハンドメイド作家や講師として収入を得ることも夢ではないかも。
セラピー効果がある
編み物にはヨガや瞑想と同じリラックス効果があるといわれています。
編み物に集中していると、ストレスや悩みを一時忘れることができます。脳内では様々な神経伝達物質が分泌され、心と身体をリラックス状態へと導きます。
海外では編み物をセラピーの一環として用いることもあるそうですよ。
老化防止になる
編み物には、加齢による脳の衰えを防止する効果もあるといわれています。
細かな手先の動きは脳に適度な刺激を与えます。編み目を記憶したり、数えたりしていると認知機能が活性化されて物忘れをしにくくなるとか。
さらに、編み物を通じて他の人とコミュニケーションを取る機会も増えるため、老化防止の効果が期待できるそうです。
編み物の種類
編み物とひとことでいっても種類があります。今回は一般的な編み物の種類をご紹介いたします。
かぎ針編み
先が糸をひっかけるための鉤状になった編み針1本で編みます。
棒針編み
先端がゆるやかに尖った棒状の編み針を2本使います。
ネックウォーマーをつくってみました
かぎ針編みでつくるネックウォーマー
①細編みを120目編みます。
②細編みを土台に中長編みを16段編みます。
③メリアスはぎで輪にし、糸の始末をして完成です。
二重で着けるネックウォーマーが出来ました。
かぎ針編みでつくったお花のモチーフのブローチで可愛らしさをプラスしました。
棒編みでつくるネックウォーマー
幅18センチの鹿の子編みを1メートル編み、半回転ねじって端と端をメリアスはぎで合わせるだけのネックウォーマー。
シンプルな編地にねじりがアクセントになっています。
ふわふわの毛糸で無心で編み物に没頭していると、忙しい毎日で忘れていた優しい気持ちを思い出しました。
寒い時期、暖かいお部屋で大切な方を想いながら編み物を楽しんでみてくださいね。