フリーマーケットアプリケーションの「メルカリ」はご存知でしょうか?
これは個人の中古品などの売買を、スマホからの簡単な手続きだけで行えるとして、いまどき世代を中心に人気のサービスです。
この様なアプリだけに使っている人は若い人ばかりと思いきや、シニア世代にもユーザーが急増しているというのです。背景にあるのは、人生の「幕引き」に向けた「終活」があるというから興味深い。
メルカリで売る目的は、お金だけではない
シニア世代が「メルカリ」で品物を売る目的は、お金だけではないらしい。身の回りの整理、「生前整理」と「セカンドライフの趣味」などを兼ねた、まさに「終活」なのです。
メルカリによると、同社のアプリを通じた2018年の出品で、説明に「終活」や「生前整理」というキーワードを含む件数が前年に比べ2.5倍に増えたのです。「終活ブーム」を受け、特に高齢者の利用増が見てとれるとのこと。
先日、メルカリが60歳以上を対象に大阪市内で開いた座談会も20人の募集枠に対して300人強が応募するほど人気だったようです。これほどまでにシニア層に急激に注目されているのが現在の「メルカリ」なのです。
品物の「価値観を共有した人が購入」がポイント!
「不要な物や、整理したいものをただ捨てるのは忍びない」「使いたい人がいるのであれば、使ってほしい」と考えるのも、物が少ない時代を生き抜いてきたシニア世代の気持ちと合致している。
以前は不要な物を売りたければ、中古ブランド品の買い取り会社やリサイクルショップに持ち込むしかなかったのです。
買い取り会社は、お金と交換したあとは、誰が買ってくれたのか、はたまた売れたのかどうかすらもわからないですし、リサイクルショップも、お客さんがたまたま店に来て、見つけてくれるのを待つ受動的な仕組みです。何より買取金額が、業者に二束三文で買いたたかれるのが気に食わないのです。
持ち込んだ品物の価値を、「平均化した価値観」にはめ込まれ、そこから業者の高額な販売手数料をも差し引かれ、わずかな金額しか手元に残らないのがリサイクルショップなのです。
だが「メルカリ」では、買ってくれた人と直接やりとりを行うことが出来ます。
こちらのコメントで価値を伝えることが出来るのもメリットの一つです。価値観を共有した人が購入してくれることになり、これまでとは大きく違います。品物が到着して、落札者に喜ばれると、売れた収入と相まってなんとも言えない充実感があるというのです。
良いところばかり書きましたが、落札者とのやり取りや、梱包、発送など手のかかる事も多く大変な作業です。
だがそれを上回る価値が「メルカリ」にはあるのでしょう。
これを機に「メルカリ」に挑戦してみてはどうでしょうか?