
近年多様化する埋葬事情。
お墓といえば家族が承継する家墓が一般的でしたが、ライフスタイルや考え方の多様化と共にお墓に対する考え方も変わってきています。
よく話し合い、その家にとってふさわしい埋葬のカタチを取りたいものですね!どこに埋葬して欲しいのか、お墓を誰に継いで欲しいのかなど具体的にみていきましょう。
親に聞いておきたい「お墓」のあれこれ
- お墓を建てるのか、建てないのか
- 建てる場合に、どこに、どのようなお墓を建てたいのか。またそのお墓の承継は誰に頼みたいのか?
- お墓がいらない場合は、どのような埋葬方法にしたいのか?
- 先祖代々のお墓がある場合は、どうしたいのか?そこに埋葬して欲しいのか?承継は誰に頼みたいのか?など・・・
お墓が無いとお参りするところがなくて寂しいという遺族もいますので、話し合いがとても大切になります。
お墓を引き継ぐときに親に確認しておきたい2点とは
- お墓が菩提寺にある場合
住職とお付き合いをすることになるので、法要のときのお布施の金額や、お寺の年中行事について聞いておきましょう。 - お墓が霊園の場合
霊園の場合は、永代使用権を引き継ぎます。親が新しくお墓を購入した場合、子は一度も訪れていない場合が有るので、墓地の場所や墓標の位置を確認しておいた方が安心です。
お墓の承継者がいなければ「永代供養墓」を検討してみては?
新しい埋葬の仕方
- 個人墓・夫婦墓➡︎個人、または夫婦で入るお墓
墓石代がかかるので、合祀タイプの永代供養墓より価格は高くなります。 - 納骨堂➡︎永代供養・承継も可能
屋内に安置された遺骨を個別に参拝できます。ロッカー式・仏壇式・自動搬送式などがあり、三十三回忌以降は合祀される場合が多いです。 - 樹木葬➡︎永代供養・承継も可能
墓地登録した土地に樹木を墓標として遺骨を埋葬します。費用が抑えられ、宗旨、宗派を問わずに利用できるのが特徴です。自然にかえる供養を希望する人や後継者問題で悩む人から選ばれており、庭園型や里山型など様々なタイプがあります。 - 散骨➡︎遺骨を粉骨して海や山にまく自然葬
専門業者に依頼するのが一般的です。業者の代行散骨、乗合船の合同散骨、貸切り船の散骨などがあり、漁業区や観光地を避けるなどのマナーと配慮が重要になります。 - 手元供養➡︎遺骨の一部をミニ骨壺に入れて自宅に安置して祀る方法
遺骨をロケットペンダントに入れたり、特殊加工しアクセサリーにしたりして身に付ける方法もあります。


新しくお墓を購入するときのチェックポイント
予算➡︎「いくらかけられるのか?」
- 永代供養料・管理料+墓石代・工事費
- 次の後継者の負担(管理料など)
場所➡︎「どこに建てるのか」
- 規約(宗旨、宗派の制約など)
- 交通の便
- 環境(日当たり、水はけ、墓地内施設の状態など)
- 墓地内の清掃管理状態
墓石➡︎「どんなお墓にするのか?」
- 墓石の種類、大きさ、デザイン
親が元気なうちにお墓を購入するメリット
生前にお墓を建てる「生前建墓」は「寿陵」といって、昔から長寿、子孫繁栄、家庭円満を招く縁起の良いこととされています。
生前に購入している人の理由は、子供に負担を掛けたくないから、先々のお墓不足に備え早めに購入しておきたいなどの人が増えたからと言われています。
「生前建墓」は自分の好きな墓地に好きな墓石のデザインで建て、更に相続税対策になるメリットもあげられます。
墓石の選び方
良い石材店の選び方5つのポイント
- こちらの話を良く聞いてくれる
- 石材の種類や品質について詳しく説明してくれる
- 実物見本を店舗や展示場で見学できる
- 見積書、完成図、契約書が分かりやすい
- 保証やアフターサービスがしっかりしている
お墓の地震対策について
ほとんどの石材店では耐震、免震の取り組みを進めています。高層ビルと同じ工法を取り入れたり、石塔と台座を一体化させたりしています。
自分のお墓はどのような対策が施されているのか聞いておきましょう。
いかがでしたでしょうか?親が元気なうちにお墓を建てたいと思っても、なかなか話を切り出せない場合はメリットから話してみるのも良いでしょう。
次回は「遺産はどうする?」についてお伝えします。
