夫婦ふたりだけの「おふたりさま」世帯。総務省によると全世帯のおおよそ20%を占め、年々増加の傾向にあります。終焉に不安を抱えるおふたりさま世帯は少なくありません。
不安を解消しようと終活をはじめたら夫婦関係がギクシャク。なんてことにならない終活をはじめましょう。
おふたりさまの不安
よくあるおふたりさまのご相談をご紹介いたします。
頼れる人が少なく不安
おふたりさまの一番の悩みは頼れる人が少ないことです。
人が亡くなると喪主や葬儀の内容を決めなればなりません。公共料金の口座変更、年金の停止、相続の手続きが必要です。遺された方がひとりで決め事や手続きをするのは心細いものです。
菩提寺とお墓がない
それぞれの実家を独立し夫婦二人で築いた家庭は、菩提寺とお墓がないことがほとんどです。おひとりでの菩提寺選びとお墓探しは迷いや不安が多く、樹木葬や海洋散骨などの選択肢が増える昨今、おひとりでお墓探し迷子になる方もいらっしゃいます。
財産はどうしたらいいの?
ふたりで築いた財産を最後はどうしたらいいの?話し合いたいけど、知識がないので話が進まないことも少なくありません。
終活でふたりがギクシャク!?
どちらかが「お墓どうする?」と終活の話を切り出しても、「元気だから必要ない」と話し合いにならずに、夫婦関係に小さな溝ができてしまった。実はこの手の相談は少なくありません。不安な話は避けたいものですが、大切なことですから元気なうちに話しておきたいですね。
不安を抱えているのに終活に踏み切れなのはどうしてでしょう。
終活にふみきれない理由は恐れです。子どもの頃は、おばけが出そうでこわかった葬儀ですが、大人になると費用がこわいなんて方も。
恐怖の正体は無知です。おばけの正体が柳のように知っていれば怖くありません。終活プラザで葬儀や相続の話を聞けばむやみに怖れや不安を抱くことはなくなります。
せっかく楽しく暮らしてきたのに、最後で足並みがそろわないなんてつまらないですね。終活がきっかけで乱れたご夫婦のリズムを整えたご夫婦をご紹介しましょう。
先日、終活プラザに伊藤様ご夫妻(仮名)がご来店されました。見るからに終活に乗り気ではない旦那様と終活をしたい奥様。
ところが、不安げに奥様がお墓の相談をしはじめると、旦那様の奥様を見る目が変わってきました。その目から「妻を守れるのは俺だけだ」という気持ちが読み取れたのは私だけでしょうか。
途中から「永代供養ってなに?」「樹木葬はいくらかかるの?」「ところで葬儀費用はどのくらい?」前のめりになる旦那様。「今日は来てよかった」とお帰りになりました。
帰り際、奥様がこっそり「イオンでランチしようって誘ってきたの」と教えてくださいました。
全てのおふたりさまが、伊藤様ご夫妻のようにうまくいくとは限りませんが…。
終活は「さぁ葬式とお墓の話をするぞ」と力んでするよりも、いつものイオン利府に、ふらっととおしゃべりをするくらいの方がうまくいくのかもしれません。
夫婦の二人三脚を終活で最後まで楽しんでくださいね。