葬儀の役割とは Vol.1 ~社会的役割について~

葬儀とは「葬送儀礼」の略であり、臨終から死後の喪に至るまでの死別に出逢った人が営む「悲しみ」、「葬り」、「悼み」の儀礼です。葬儀の役割としては4つの役割があるとされています。それは、「社会的役割」「物理的役割」「宗教的役割」「心理的役割」です。

今回は「社会的役割」についてお話しいたします。

社会的役割

人は生まれた時、出生届を提出することで社会に存在し始めます。お亡くなりになることで今度は社会から抹消する手続きを行わなくてはいけません。

死亡届けを役所に提出し戸籍から抹消し相続の手続きが必要となります。 お葬式が終わった後の代表的な手続きは以下のとおりです。

基本的な役所への届け出

死亡届や火葬埋葬許可証、世帯主変更届、年金・保険・医療に関する手続きなど。

法律上の手続き

運転免許証の返還、遺産相続関係、不動産関係、年金の手続きなど。

請求する手続き

生命保険、高額医療費の請求、葬祭費・埋葬費の請求など。

解約と名義変更

クレジットカード、携帯電話、インターネット、各会員証、証券取引、家屋の火災保険など。

特に近年相談や依頼が増えているのが実家の処分です。

喪主世代が親亡き後、実家に戻ることが困難な現代では、家屋とお墓をどうすれば良いかと悩むため、「土地家屋の整理」と「墓じまい」の取り扱い件数が非常に増えてきております。これからは世帯別での供養の仕方や生活基盤を考えていく必要があります。

できれば終活を早めに始めて起こり得る諸問題を解決し、次世代に負担をかけないようにすることが肝要と言われています。

次回は物理的役割についてお話しいたします。

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